🏁AUTO・KARTレーシングギアの性能・仕様の違いとは

📖レーシングギアの四輪用とカート用に求められる性能について

 モータースポーツで使用されるレーシングギアには、レーシングスーツやグローブ、シューズなどさまざまなアイテムがあります。一見すると似ている四輪用とカート用のレーシングギアですが、実はそれぞれの競技環境や走行スタイルの違いによって、求められる性能は大きく異なります。
 今回は、四輪競技とカート競技の違いを踏まえながら、それぞれのレーシングギアに求められる性能についてご紹介します!

🔍【AUTO競技とKART競技の違い】
 モータースポーツには、スーパーフォーミュラや、スーパーGT、FIA F-4などの「AUTO(四輪)」競技と、専用の車両で競う「KART(カート)」競技があります。どちらも速さを競うモータースポーツですが、車両の構造やドライバーに求められるスキルには違いがあります。

 FIAでは、カート競技を専門に管理する「FIA Karting(旧CIK-FIA)」という組織を設けており、FIA Kartingの技術規則では、カートを「単座で、屋根やコックピットがなく、サスペンションを持たず、後輪が一体の車軸で駆動される車両」と定義しています。
 カートは、一般的な四輪車のような路面からの衝撃を吸収し、タイヤの接地を支えるサスペンションやカーブを曲がる際に左右のタイヤの回転速度を調整するデファレンシャルギア(デフ)を持たないことが大きな特徴です。車体をしならせることでコーナリング時に内側の後輪を浮かせ、旋回するという独特の構造を持っています。一方、AUTO競技ではサスペンションやデフに加え、エアロパーツやウイングなどの空力装置も使用され、車両のセッティングや開発も重要な要素となります。

 カートは構造がシンプルだからこそ、ブレーキングやコーナリング、荷重移動、ライン取り、レース中の駆け引きなど、ドライビングの基礎を身につけることができます。
 そのため、世界で活躍する多くのトップドライバーも幼少期からカート競技を経験し、そこで培ったドライビングスキルを土台に、フォーミュラカーやGTカーなどのAUTO競技へとステップアップしています。

🔍【四輪用レーシングギアに求められる性能とは】
 四輪モータースポーツでは、ドライバーは高速で走行する車両のレースを行います。万が一の事故の際は、衝突による衝撃だけでなく、燃料やオイルなどへの引火による火災が発生する可能性もあります。そのため、四輪用レーシングギアには、熱や炎からドライバーを守るための性能が求められます。

🔹耐熱・難燃性能
レーシングスーツやグローブ、アンダーウェアなどには、火災発生時の熱や炎から身体を保護するための難燃性素材が使用されています。

🔹操作性とフィット感
高速走行中には、ステアリングやペダルを正確に操作することが重要です。
グローブやシューズには優れたフィット感や操作性が、レーシングスーツにはドライビング中の身体の動きを妨げない動きやすさが求められます。

🔹長時間の走行を支える快適性
耐久レースなどでは、長時間にわたってドライビングを続けることもあります。
そのため、安全性能に加え、軽量性や通気性、快適な着用感も重要な要素となります。

📖【四輪用レーシングギア紹介】

 以前のBLOGでもご紹介した通り、四輪モータースポーツでは、カテゴリーや競技規則によってFIA規格に適合したレーシングギアの使用が求められます。alpinestarsでは、こうした規格に対応したレーシングギアを幅広くラインアップしています。

【各レーシングギアの特徴】
●レーシングスーツ
 アラミド繊維を使用し、熱や炎からドライバーの身体を保護しながら、動きやすさと快適な着用感を追求

●レーシンググローブ
 手のひらに施されたシリコンプリントにより、ステアリング操作を支えるグリップ性能を高め、
 優れたフィット感と操作性を追求

●レーシングシューズ
 繊細なペダル操作を支えるフィット感と操作性を追求

●アンダーウェア
 レーシングスーツの下に着用し、ドライバーの身体を熱や炎から保護するとともに、快適な着用感をサポート

【ドライバーコメント】
井口卓人選手(SGT出場)
使用モデル:TECH-1 Z V3 SHOES、TECH-1 ZX V4 GLOVES
💬グローブやシューズがしっかりフィットし、イメージ通りの操作性を発揮できました。

兼松由奈選手(全日本ラリー出場)
使用モデル:STELLA GP PRO COMP V2 SUIT、TECH-1 Z V3 SHOES、TECH-1 ZX V4 GLOVES
💬ラリーでは、長時間スーツやシューズを着用するため、快適性の高さが魅力です。
 特にスーツでは、スーツ内に熱がこもる感じが少ないので、長時間着用していても不快感がないです。

🔍【カート用レーシングギアに求められる性能とは】 
 カート競技では、一般的なレーシングカーとは異なり、ドライバーの身体が外部環境に近い状態で走行します。そのため、車両との接触やコースアウト時の路面との摩擦など、カート特有の走行環境を考慮したレーシングギアが必要です。また、カート競技は、幼少期から本格的にモータースポーツへ参加できるカテゴリーのひとつです。

🔹耐摩耗性・耐久性
カート用レーシングスーツには、路面や車両との接触による摩擦を考慮した耐摩耗性や耐久性が求められます。

🔹柔軟性
カートでは、身体を使ってマシンをコントロールする場面も多いため、腕や肩などをスムーズに動かせる柔軟性も重要です。

🔹プロテクション性能
カート競技では、スーツだけでなく、リブプロテクターやネックプロテクターなどを組み合わせ、身体を保護することも重要になります。

📖【カート専用レーシングギア紹介】

 alpinestarsでは、カート競技に特化した専用レーシングギアも展開しています。カート競技にも、競技環境に合わせた安全規格があります。四輪用レーシングギアとは異なり、カート用レーシングギアには耐摩耗性や耐久性など、カート特有の走行環境を考慮した性能が求められます。
 また、幼い年齢から参加できるカート競技ならではの特徴として、KIDS/JUNIOR向けのレーシングギアも展開しています。年齢やカテゴリー、使用する競技規則に合わせて、適切なレーシングギアを選ぶことが大切です。

【各レーシングギアの特徴】
●カート用レーシングスーツ
 摩擦や接触を考慮した素材・構造を採用し、カート特有の走行環境に対応

●カート用レーシンググローブ
 優れたグリップ性能とフィット感で、正確なステアリング操作をサポート

●カート用レーシングシューズ
 軽量設計により、繊細なペダル操作を支えるフィット感と操作性を追求

●リブプロテクターなどのプロテクションアイテム
 走行中に受ける身体への負担や衝撃を軽減し、ドライバーを保護

💡まとめ

 四輪用とカート用のレーシングギアは、それぞれ異なる競技環境やリスクを想定して開発されています。四輪用では、熱や炎から身体を守る安全性能をはじめ、正確なドライビングを支える操作性や動きやすさなどが求められます。カート用では、摩擦や接触への備えに加え、身体を大きく動かす競技特性に合わせたフィット感や動きやすさなどが重視されています。
 また、競技によって必要となる安全規格も異なるため、レーシングギアを選ぶ際には、自分が参加するカテゴリーの競技規則を確認することが大切です。
 alpinestarsでは、四輪モータースポーツからカートまで、それぞれの競技環境に合わせたレーシングギアを展開しています。競技に適したギアを選び、安全性を確保しながら、より充実したモータースポーツライフを楽しみましょう!

📢【次回テーマ:シューズモデルの比較 四輪用編】
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